民商の青年部ってどんなことをしているの?

商売 生きがい 仲間って素晴らしい
第9回全国業者青年交流会

商売や青年部活動の展望が多いに語られたシンポジウム

シンポジウム

困難切り開き展望つかんで
第9回全国業者青年交流会2日目の9月18日、シンポジウムと分科会が開かれました。
シンポジウムは、都立産業技術高専の吉田喜一教授をコーディネーターに迎え、4人の業者青年が、自らの商売の工夫、青年部活動について語りました。
分科会は「金融・資金繰り」「税金・税制」「小売・まちづくり」「後継者として生きる」など10のテーマで活発な討論、交流をしました。


シンポジウム みんなの心結べば要求は実現できる

さまざまな困難を抱えつつも、それを乗り越えて商売や経営を切り開いこう。
業者青年の奮闘ぶりや展望などを交流するシンポジウム「考えよう業者青年の時代 切り開こう商売、経営」では、都立産業技術高等専門学校の吉田喜一教授をコーディネーターに、パネリストを務めた4人の業者青年が熱く討論。
スクリーンに映し出した映像を交え商売と民商青年部活動での頑張りを参加者に紹介しました。

全青協議長の中村顕治さん=建築=は、ネットワークでお互いに売り上げを伸ばし青年部や民商の仲間も増やしたとりくみを紹介。「将来的に他業種も交えた建築ネットワークを形成し、脱下請け化でお客さんも仲間も自分も喜べるようになりたい」と語りました。
また効率優先の建設現場で、優れた日本の建築技術が継承されていないことに警鐘を鳴らし、後継者対策など人材育成や子どもの教育全般の重要性を指摘。中小業者が主人公になるために、社会変革の運動やそこで果たす民商の役割を強調しました。

運送業から転業した群馬・前橋民商青年部の蛭川光男さん=看板・てん刻=は、金融相談活動や新規開業融資で自己資金要件を撤廃させた青年部のとりくみなどを報告。
「自分がやりたいことや、してほしいことは民商運動と合致する。民商運動は自分の要求だと実感した。みんなの気持ちが集まれば要求は実現できる」と繰り返したたかうことが大事と力説しました。

印刷業界が価格の叩き合いを繰り返すなか、親から受け継いだ印刷技術を生かすエッチングに挑戦している大青協会長の川村清知さん=印刷・エッチング=は「金属や木材など対象素材の拡大や対応力とともに顧客をもっと増やしたい。ブライダルやペット関連の商品も企画するなど個展も開きたい」と抱負を語りました。
また去年からネットワークを立ち上げ、それぞれの工場も訪問。溶接の補助具などの試作品やタイル業者と共同で表札を作るとりくみを紹介しました。

東京・足立西民商青年部の田平孝彦さん=家電販売・修理=は、系列の親会社との取引関係を逆転の発想で改善。「プロは名人をめざすべき」と語り、お客から喜ばれる仕事をするために、人脈づくりや情報収集、自己研さんを怠らないと話しました。

吉田教授は、高専のとりくみをプロジェクターで紹介しながら、年々厳しさを増し、激変する日本の技術教育の環境を指摘。その上で地域の青少年への技術教育やものづくりの後継者対策で民商・全商連への期待を述べ、「技術相談など高専を大いに利用してください」と参加者に呼びかけました。


多彩に分科会 「IT」とは何か?平和、スポーツも

活用法を説明

今交流会で初めて企画した「IT分科会」には約50人が参加。福岡の青年が、「IT(情報技術)とは何か?」「ITの歴史」など、IT活用のための基本知識や活用事例などをプロジェクターも活用し、実例を示しながら詳しく説明しました。

会場からもIT活用事例として「PCサポートの仕事をしているが、インターネットを通して遠隔操作できる技術を活用し、全国どこでもサポートできる」などの発言がありました。

旧月夜野町にある地下軍事工場跡を見学(平和・民主主義分科会)

地下軍事工場跡を見学

参加者からは「丁寧に説明してもらって良かった」「ホームページやブログの活用を考えたい」と感想が寄せられるなど今後の商売の可能性を広げるヒント満載の分科会となりました。

移動分科会として開かれた「平和・民主主義分科会」は、地元の「月夜野戦跡文化財を守る会」の方をガイドに迎え、先の大戦で旧日本軍が中国人を強制連行してつくらせた「月夜野地下工場跡地」などを見学。
参加者から「みなかみにも戦争の傷跡が残っていることを初めて知った」「中国人を勝手に連れてきて奴隷のようにこき使ったなんてショックでした」などの感想が寄せられ、歴史を正しく認識し、学ぶ機会となりました。

フットサルでは熱戦が繰り広げられました(スポーツ分科会)

フットサル

体を動かしたいとの要求に応える形で「スポーツ分科会」も初めてとりくまれました。水上社会体育館でのフットサルには6県青協が参加し、熱戦が繰り広げられ、埼玉県青協が優勝しました。


「仲間と語ろう 出会いの広場」

9条グッズで平和をアピール

1日目の夕食後、「仲間と語ろう出会いの広場」が開かれました。
従来は名刺交換会が中心でしたが、それに併せて今回は初めて製品展示をおこないました。

全国から27人が出展しそれぞれの商売を大いにアピール。鋳物製品の実物を会場に持ち込んでの紹介(大阪)、鉄骨建築のパネル展示(同)や、羽毛製品の展示(群馬)、生湯葉の試食(埼玉)などさまざまな業種が集まり、工夫を凝らして展示しました。注目されたのはIT関連業の4人が出展するなど業者青年の特徴が表れていたことです。

長野県青協は「いきいきトーク」でもアピールした憲法9条グッズ(商工新聞8月14日号8面でも詳しく紹介)を出展。「全部手作りですか?」などの質問に、作り方を丁寧に説明していました。

千葉民商青年部の藤田朋一さん(30)=家具建具製造=は、デザイン家具を持ち込んで展示。「消費者対象のいつもの展示会と違って、業者に見てもらって意見を聞けて良かった」と感想を寄せています。

沖縄から出展した津多小巻さん(30)=健康食品製造、販売=は「慣れない場での展示でしたが、製品を十分アピールできて注文も取れました」とにっこり。仕事おこしにつながる場にもなるなど各ブースでは、見学者が引きも切らず大盛況でした。

参加者の感想は「出展、出品は業者団体のとりくみではもっとも魅力がある」「異業種の人と触れ合うことで新しいアイデアがもらえた」「同業者の展示を見て、自分と道具ややり方が違って勉強になった」など、異業種が集まる民商青年部だからこそできるとりくみが歓迎されました。

ステージ上では、東青協議長でボクシング元日本ウエルター級チャンピオンの小林秀一さんとの対決や腕相撲大会など、アトラクションやゲーム大会がおこなわれ盛り上がりました。

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